フィンランド語の学習は日本にいた頃は手頃な価格でのクラスが見つからなく、かといって10-12回で30,000円以上する講座に申し込む気にはならなかった。しかし当時は明確に「いつまでどのくらいのレベルまでに達したい」という目標も無かったので、教科書、YouTube、アプリなどでやり始めては自然消滅するのを繰り返していた。
ドイツに引っ越してしばらくしてから、VHS(市民大学)のコースにフィンランド語があることに気付いた。15回(1回90分)で120€なのでとても安い!ただ、一つ問題が…指導言語が英語ではなくドイツ語なのだ。私のドイツ語レベルはA2に片足を突っ込んだ程度。他の生徒達は当然ながらドイツ語ネイティブなので、いったいついていけるのだろうかという不安が大きかった。一方で、語学学校でドイツ語をゼロから習った時は最初から最後まで全編ドイツ語で授業を受けていたので、いけるかも?と無謀にも思ってしまったのだ。結果としては先生がおばあちゃんで速度が遅いのでなんとかなったのだが、ある程度進んでくると遅すぎて物足りなくなった。
そこでVHSの有志でオンライン授業を週1で受けることにした。これもフィンランド人の先生がドイツ語でフィンランド語を教えてくれるのだが、若い先生でスピーキングの練習も沢山取り入れてくれてみんな大満足だった。問題は授業料がちょっと高めになってしまうことだったので、10回だけ教えてもらってその後は私はグループから抜けた。
そして今。大学での授業があまりにも進みが遅く、他の生徒も必修だから仕方なく参加しているようで、先生は毎回「犬の散歩してきた」「忙しい」などの理由で授業開始が遅れたり、3時間のはずの枠が2時間になったり、試験の返却がいつまでも遅れたり。ただの時間の無駄だった。ということで自腹を切ることにはなってしまうが、評判の良いTampereen Kesäyliopistoに申し込んでみた。
Tampereen Kesäyliopistoは「タンペレ夏大学」という意味だが、実際は通年コースをやっていて、フィンランド語はもちろん、英語や日本語や、語学以外のコースも色々行なっている。ちょうど1月からA2.1レベルの講座が始まるというので12月に申し込み、冬休みは独学で毎日2時間半勉強し、遅れを取り戻してなんとかA2スタート地点に追いついた。
授業は週1回で3時間15分。休憩時間を抜いても3時間近くはみっちりやってくれる。回数は13回なので合わせて39時間で105€。今のレートだと日本円で1時間で350円くらいか。安い!1回の授業が3時間なのでかなりヘビーだし、先生も容赦なく大量の宿題を出してくる。でもそのために学費を払っているので全く問題なし。
何が良いって先生が全編フィンランド語で説明してくれるところ。少しゆっくりめに分かりやすい言い回しで話してくれるので何を言っているか理解できるし、分からない場合は質問すれば言い直したり英語に訳してくれたりもする。人によって向き不向きはあると思うが、私は実は外国語を習う時は出来るだけその言語で学んだ方が伸びるタイプだ。だからこの講座はとても合ってるようで、申し込んで大正解だった。
語学習得は向き不向きあるし、習得方法も人それぞれの得手不得手がある。上手くいかないうちは数撃ちゃ当たるで色々試して最適なものを見つけ出し、そこから一気に伸ばすのが一番の近道な気がする。後はめんどくさくて退屈でも単語は毎日やること、そして使えるなら生活内にどんどん取り入れていくこと。フィンランドに引っ越して半年以上経ってからやっとA2まで来たけど、ここからはもう少しスピードアップしていきたい。
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