TAMK (Tampereen ammattikorkeakoulu) 環境エンジニアリング学部の試験概要
- COVID-19の影響で急遽、フィンランドからオンラインに試験場所が移行
- 元は4月1日の予定が4月6日に変更
- 全部で4時間の試験
- 内容その1:数学7問と、化学か物理かのどちらかを選択する3問からなる全10問の筆記試験
- 内容その2:エンジニアリングを勉強する学生としてのSWOT分析に基づいたエッセイ
- 理系の問題は回答選択式ではなく、全て紙に回答を導き出した経緯を書き出し、全て写メを撮って1つのPDFファイルした上で所定のフォームにドロップ
この中で一番苦労して、落ちた原因は実は6番。
この形式であることは試験が始まってからしか知らされなかったので、PDF結合ソフトなんて持っていなかった私はそれのダウンロードから始める羽目になって時間をロス。なんとか全て解き切ってオンラインのフォームにPDFをドロップしようとしても、技術トラブルなのかできなかった。
仕方がないので大学のメールアドレスに直接添付して送ったが、わずか5分とはいえ締め切りを過ぎたので落とされたのだと思う。
通知不足と技術トラブルは向こうの落ち度なので、正直納得いかないが仕方がない。
大学のお役所気質と手際の悪さへの不満はさておき。
第一志望が理系学部、しかし出身学部は美術史ということで、一番苦労したのは高校の化学と物理を復習することだった。もちろん受験言語は英語なので、より大変さが増す。
そこで理系科目への対策はこんな感じにした。
①2019年8月:数学開始
アマゾンでBarron'sの "SAT Math Workbook FOR 2019 & 2020 TESTS" を買う。最初の2巡は全問やって、最後の1巡は過去の2巡で間違えた問題のみ解いた。
②2019年12月:化学と物理開始
アマゾンでfor dummiesシリーズの "Chemistry for dummies 2nd edition" と "Physics I for dummies 2nd edition" を購入。とにかく頭から順に読む。
③2020年2月:for dummiesシリーズを読み終わったものの、英語の専門用語で分からない所もあったため、NHK高校講座のサイトで「化学基礎」「物理基礎」を見る。
④2020年3月:for dummiesシリーズの問題集を買って、時間が許す限り解いてみる。購入したのは "Chemistry for dummies 1001 Practice Problems" と "Physics I for dummies Physics Problems" の2冊。結論から言って、時間が足りなくてそれぞれ30%ずつしかやる時間がなかった。
⑤2020年3月:フィンランドのFINNIPSという入試実施団体は過去問を公開していないので、誰かネット上で情報を流していないか探し、過去問を入手。5年分解いた。
Max-Planck研究所に勤めている超頭の良いインド人の友達が居るので、その人に問題と回答を写メで送って添削してもらったりした。(ほんっとにありがとう!すごく感謝している)
勉強のペースとしては、毎日仕事から帰宅すると18時くらい。夕飯や風呂などの時間を差し引くと、就寝までは4時間。休憩も入れることを考えると、平日は良くて3時間半だった。
祝日や休日は最低6時間、追い込みに入ってからは最長11時間勉強したこともあった。
しかし、現役の学生と違って受験仲間も先生もいなく、孤独な状況でやっているので精神的にはかなり辛かったし、それで勉強が全く手に付かない日も結構あった。
反省点…数学は結構得意な方(実は中学の頃は毎年ベルギーで数学オリンピックに出てた)なので、後回しにして化学と物理から手がけるべきだった。
良かった点…段階的に化学と物理を復習したこと。特に物理は中・高でも苦手分野だったので正直やる気が出なかったが、15年前は嫌々やっていたのが今回は自分から進んでやってるのでマシだったし、思ったより興味が持てた。(でもやっぱり化学に比べたら圧倒的に眠くなったけど)
本番では数学の確率の問題は不得意なのもあって少し手間取ったものの、数学7問はほぼ全部解いたし、正解率も8〜9割だと思う。化学か物理を選ぶ3問もなんとか全部解けたけど、こっちは7割くらいしか自信が無い。
全体としてかなり解けた感じだったので、技術トラブルに遭ったのがますます悔しい。
来年はリベンジするぞ!
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