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【渡芬準備】フィンランドの滞在許可証の話

これを書いている2020年7月8日現在、まだまだCOVID-19は収束しそうにない。
騒ぎが始まって少しした3月下旬頃、各地のフィンランド公館は臨時閉館してしまった。
「再開のお知らせがあるまでは閉館します」

その頃は受験勉強の追い込み真っ只中で、4月に受験、5月初頭に結果通知と続いた。
本来ならそのまま滞在許可証を申請して、遅くとも3ヶ月後、つまり8月初頭には滞在許可証を受け取って渡芬して、同月下旬に授業開始となるはずだった。

フィンランド留学をする上で滞在許可証を取る際の第1ステップはEnter Finlandという移民局が運営するサイトへの登録。ここからオンラインで申請ができる。
申請を済ませたら、指紋を取ったり本人確認をするためにフィンランド公館に出向かねばならない。今回のCOVID-19で困ったのはここのポイントだ。何しろ公館そのものが開いていないので…
仕方ないので5月19日にEnter Finland上で申請を済ませてからというもの、フィンランド移民局、ドイツのフィンランド公館のサイト、フィンランド外務省、国境警備隊、schengenvisa.com、yleの英語サイトを徘徊する日が続いた。合間にはベルリンのフィンランド大使館にも何通も問い合わせメールを送っている。

先行きが見えないストレスを抱えて暮らす中、ドイツのフィンランド公館の係員から連絡が来たのは、6月17日のこと。申請から約1ヶ月が経とうとしていた。
「ベルリンのフィンランド大使館ではなく、ハンブルクの領事館にて本人確認のための予約を受付再開しました。」

タイミング悪く、それはフィンランド旅行に発つ前日のこと。
仕方なく、ドイツに帰ってきてからの可能な限り早い6月30日に、ハンブルクの領事館の予約を取った。
※この時まだドイツからフィンランドへ観光目的の旅行は許されていませんでしたが、家族に会う目的の旅行はすでに可能でした。交際相手がフィンランド人、もしくはフィンランド居住者であり、その人に会いに行くのも家族に会うことのうち、とみなされていました。

ハンブルクにて本人確認を済ませてからも、授業開始に間に合うように滞在許可を出してくれるのか気が気でない。Enter Finlandを日に2度くらいチェックしていたら、ちょうど今朝「滞在許可が下りた」と連絡が!

本人確認してからわずか9日目。

移民局のページで申請から1ヶ月から3ヶ月間かかると書いてあって、幅ありすぎだろ!と内心突っ込んでいたけど、早い方でよかった。途中移民局も受付停止していたし、公館が閉まっていたことを考えるとむしろ1ヶ月もかかっていないかもしれない。

とにかく、これで一安心。

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