今までに住んだ日本でもドイツでも、飲食店勤務には資格が必要と聞いたことが無かったのだが、フィンランドはなんとバイトでも必要と知ってビックリした。外国人が始めやすいバイトというと、飲食店関係か清掃関係か、ってところ。だからフィンランドにきて真っ先にしたのは、市の図書館のカードを作ってHygieniapassitestiの公式教科書を借りることだった。
Hygieniapassitestiの概要
合計40問あって、正誤で答えるだけのシンプルな形式。合格するには最低34問正解する必要あり。
受験料は44€(学生は41€)。
試験は主にフィンランド語、スウェーデン語、または英語で受けられるが、2020年9月現在、同年の年末までの日程を見ると中国語、スペイン語、ロシア語、タイ語、エストニア語、アラビア語でも実施予定がある模様。
- 微生物学
- 食中毒
- 職場における衛生意識
- 個人の衛生意識
- 公衆衛生
- 管理点検表と食品施設
- フィンランドにおける食品関連の法律と当局
試験当日の流れ
試験会場には開始時間の15分前に到着すること。到着したら試験官にまず身分証を提示し、渡された封筒に自分の名前と住所を書いて戻す。これは合格した際に証書とカードが送付されるためだが、到着まで1ヶ月かかるため、仮の証書が必要な人は後に答案用紙を提出する際に一言試験官に伝えておけばOK。
制限時間は45分間で、20分経過して終わっていたら退出可能。そしてこれは毎回そうなのか不明だが、私が受験した時は試験官が「答え合わせをしたい人がいれば、45分後に全て答案用紙を回収してから教えます。」と言っていた。
私は18:30の試験の回だったが、同日の22:00ちょうどに担当試験官から合格のメールが届くのと共に、仮の証書のPDFも送られてきた。
力試し
特に食品関係の仕事をしたことが無い、もしくは関連資格を取ったことが無い、という人はひとまずこの模擬試験を受けて力試しをしてみるのが一番。それで34問以上正解していれば、1-2週間の短期集中型勉強で十分合格できるはず。
もし私のように食品分野での就業経験があるなら、公式の教科書 "Basic Facts of Hygiene" (教科書というより薄い冊子といった感じ)に一通り目を通し、まとめノートを作るのが良いかも。私は食品取扱会社の品質管理部での就業経験があるため、この方法で進めようと最初思ったが、何しろフルタイムで大学に通っているので、悠長にノート作りなんかに時間をかけられないことに途中で気づいた。
私の勉強方法
- 本番と同様に各分野から併せて40問出題、制限時間は30分
- 各分野別に練習ができるモードで20問出題、制限時間無し
Quizletって何だ?と思った人
いわば単語帳の電子版です。PC版もアプリ版もある。
たまたまドイツにいた時、通っていたフィンランド語教室のクラスメイト達が教えてくれたんだが、既にWordHolicを愛用していた私はアカウントだけ作って放置していた。他の単語帳アプリと違うのは、作った単語帳を他人と共有可能なこと。
完全放置していたのに、ふと今回の受験勉強で思い出して検索してみたら、Hygieniapassiを英語で受けただろうと思われる人の単語帳が公開されていた。250ほど例題が登録されていたのでありがたくその方の単語帳を複製し、それをベースにして模擬試験サイトで出てくるのを新しく登録していった。
模擬試験サイトではデータベースに登録されている1000以上の例題の中からランダムで40問出してくるので、何度も同じのが出てきたりする。通しで15回模擬試験を受けて、Quizletの単語帳に自分で登録したのは250で、拝借した他人の単語帳には既に250くらい登録済みだったから、1000問中500問を見た事のある状態でHygieniapassitestiに挑んだ。
次回の記事では、実際に出た問題について、思い出せる範囲内で書いていきます。
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