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【フィンランド生活1ヶ月目】前の住人が残して行ったもの

 住む街には、学生や若い働き手のために安く住居を提供してくれる会社がいくつかある。例えば今住んでいるのは、

・住人2人のシェアアパート(他に誰も入居していないので実質一人暮らし)

・50m2

・バス・トイレ付き

・オーブン、コンロ4口有り

・バルコニー付き

これで月300€なので結構安いと思う。なので満足しているのだが、入居して驚いたのが前の住人たち宛に届いたと思われる郵便物の山。宛名を確認すると4、5人分はあったと思う。こんな時はどうするかと言うと、「郵便物にHenkilö ei asu tässä osoitteessa(この人はこの住所に住んでいません)と書いて、普通の郵便ポストに投函する」。ただこれだけ。楽チンでよろしい。

日本だと結構差出人の電話番号が分かる時は電話したり、分からない時は開ける訳にもいかないからそのままにしていたけど、調べてみたら同じ手順で良かったみたい。もっと早く知りたかった…というか、みんなちゃんと転居届出してー!

とはいえ、シェアアパートならでの良いことは、前の住人たちが洗濯乾燥用のラックとか、掃除用具などを置いていってくれたこと。引っ越しの初期費用はかさむので、少しでもお金を払わずに済むのならそれが一番だ。中でも嬉しかったのは、ほとんど使用感の無いヨガマットを誰か置いて行ってくれたこと。毎日ヨガやストレッチをするので重宝している。

実は来月、新築の1Rに引っ越すことになっているので、洗濯乾燥用のラックやヨガマットは持って行くつもり。ドイツで3箇所シェアアパートを体験したけど、狭くても一国一城の主が良いと気づいたので。共有部分を使用する時に気を使うのはもうごめんです。引っ越しは12回目になるのでそろそろ腰を落ち着けたいところ。

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